
もい。
台北編、2軒目。
向かったのは、有名温泉地、北投。
台北中心部から、MRT淡水信義線と、新北投支線を、ちょんと乗り継いで、終点、新北投駅で下車。
駅を出て、旧・北投温泉の街並みを、坂に沿って、ぽつぽつ、3分ほど歩くと、大きなガラス張りの温泉ホテルが、目の前に、どんと、現れました。
『南豐天玥泉會館(ナンフォン ティエンユエチュエン カイカン)』
北投といえば、当然、温泉が主役の街。
そこで、あえて、日帰りで、サウナ視点から、この1軒を、探訪してみます。
温泉宿の、日帰り入浴利用、というかたちで、フロントへ。
入浴料は、この日、休日料金の800元でした。
お会計を済ませると、スタッフの方が、わざわざ、浴場の入口まで、丁寧に、案内してくださいました。
台北の老舗の三温暖の、あの、良い意味で、ゆるく、まとまっている空気とは、明らかに、違うトーンでの、うれしい滑り出しです。
地下のkellariに広がる、hämäräな、オサレ浴場。

ロッカールームは、広め、そして、清潔感が、ちょっと、頭ひとつ、抜けています。
台北の街のスパの、あの安定した、良い意味での使い込まれた感じから、いきなり、シティホテルのスパのフロア、みたいなグレードに、ぐん、と、跳ね上がる感覚。
面白いのが、浴場そのものは、この建物の、地下フロアにあるところ。
更衣室で服を脱いだあと、そのまま素肌に、備え付けの黒いサンダルを、ちょんと、つっかけて、階段を下りていく、というスタイル。
「あ、これは、なんだか、いい、非日常。」と、頬を、うっすら、ゆるめます。
浴場の空間は、フィンランド語でいうところのkellari(ケッラリ=地下室/セラー)。
壁も、床も、天井も、そのほとんどが、黒を基調にした、シックな仕上げ。
そして、照明が、じゅうぶんに、hämärä(ハマラ=薄暗い)。
サ活には、そのまま、「地下に広がるオサレな浴場」と、書きました。
書き足すとしたら、「綱島『湯けむりの庄』や、佐賀『KOMOREBI』に、似たテイストといえば、わかりやすいかな」と、日本の読者にも、伝わる系譜で、そっと、目印を置きました。
シャワーブースも、広めで、数も、しっかり多い。
清潔感のレベルは、正直、台湾のスパ体験としては、いままででいちばん、と、いってしまってもいいくらいでした。
ドライは貸切、スチームは立って、やり過ごすが、正解。
ドライサウナの扉を、そっと、押します。
14人ほどの、そこそこの箱。
テレビは、なし。
温度は、控えめ、はっきりと、マイルド寄り。
そして、この日は、なぜだか、ほとんど、貸切状態。
静かな部屋で、うっすら暗めの照明の下、じっくり、じっくり、蒸されていく、その時間の、うれしいこと。
アチアチ好きの方には、少し物足りなく感じるかもしれませんが、じっくり派には、じつは、ベストコンディションの1室だと思います。
そのあとで、スチームサウナへ、扉を、移ります。
やはり、こちらは、常連さんが、集まる、人気の1室。
台湾名物、フィーバータイムが、始まると、これが、しっかり、アチアチ。
座っていると、ちょっと、耐えられない熱さのラインまで、ぐいっと、押し上げてきます。
このタイミングは、無理せず、腰を上げて、立ったまま、部屋の縁で、やり過ごすのが、いちばんの正解。
フィーバータイムを、うまく、乗りきれば、そのあとの、程よくおさまった蒸気の中で、うれしく、身を沈められます。
これは、実用Tipsとして、しっかり、しまっておいてください。
水風呂は、ふちの「ぬるっ」に、要注意。
水風呂は、1槽。
表示温度は、15℃くらい、と書いてありましたが、体感は、じん、と、それより、しっかり冷たい。
おそらく、地下水系だと思うのですが、口当たりの柔らかさとあわせて、これも、うれしい誤算。
ただ、ひとつだけ、要注意ポイントが、あります。
水風呂の、ふち。
足をかけて、身を沈めようとした瞬間、ふち石の、あの、ぬるっ、が、地味に、来ます。
一瞬、体が、傾きそうになる感じ。
急がず、片手を、壁や、手すりに、そっと預けてから、身を沈めるのが、いちばん安全です。
外気浴のスペースは、この施設には、ありません。
ととのい椅子や、ベッド型のチェアは、いくつか、館内にあるのですが、この日は、ほとんど、常連さんが、しっかり、占領していらっしゃいました。
腰掛けるだけであれば、湯船のフチや、水風呂の縁など、そこら中で、じゅうぶんに、可能。
「これは、椅子探しに、ストレスをかけない、心のフォームで、対応するのが、正解だな。」と、自分に、うっすら、言い聞かせます。
温泉と、ラウンジと、値段相応の、満足度。

この施設の、本来の主役、温泉。
湯船は、広めで、うっすら、白濁していました。
北投の、あの、しっかりした温泉気配が、ちゃんと、身体の芯まで、じん、と、届いてきます。
サウナ視点で来たのですが、正直、この湯船だけでも、じゅうぶんに、来た甲斐がありました。
サウナ上がりに、館内ラウンジへ。
無料の、飲食スペースが、用意されています。
お茶、コーヒー、ジュース類、そして、お菓子が、いくつか。
ここは、正直に言うと、そんなに、期待して待たない方が、うれしい結末に、たどり着ける、と思います。
無料、ということに、ちゃんと、感謝して、素直な口福を、いただく。
そのくらいの、心の温度で、じゅうぶんです。
アチアチのサウナが、絶対的な主役、というタイプの方には、この施設は、少し、物足りなく感じるかもしれません。
入浴料も、台湾の街のスパと比べれば、明らかに、高め。
それでも、この、hämärä な地下kellari の、うれしい非日常感と、うっすら白濁の温泉、そして、清潔感という、日本人にとっては、しずかに嬉しいポイントを、まとめて考えれば、じゅうぶんに、値段相応の満足度、というのが、正直な着地でした。
北投温泉で、宿泊まではしなくても、ちゃんと、いい温泉と、いいサウナの両方を、日帰りで、味わいたい。
そういう時の、選択肢としては、まったく、悪くない1軒です。
地下に広がるオサレな浴場
綱島『湯けむりの庄』や佐賀『KOMOREBI』に似たテイストといえばわかりやすいかなドライサウナは温度控えめながらじっくりと蒸されるにはベストなコンディション
昔の『スカイスパ』ってこんな感じだったよなんて思ったりして台湾名物・スチームサウナのフィーバータイムは座っていると熱すぎるので立ってやり過ごすのが良いかも
水風呂は表示温度よりは冷たいとおもわれますがふちがぬるっとするのだけ要注意です
総じて値段相応の満足度は得られるかと
— Greippi(2025.08.31 1回目の訪問)
南豐天玥泉會館さんの様子はYouTubeでもまとめています。よかったらどうぞ。
北投の、うっすら白濁の記憶を、自宅のティータイムにも。
北投の、あの、しずかに白濁した湯船と、地下kellariの hämärä な照明の余韻。
帰国してから、家のティータイムに、そっと、台湾の甘みを、ひとつだけ、そっと、置きたくなります。
そんな時間のために、鳳梨酥(フォンリースー/パイナップルケーキ)を、まとめてお取り寄せ。
バターの効いた、ほろりとしたクッキー生地と、うっすら酸味のあるパイナップル餡の、あの、しずかな幸福。
台湾のお茶と、そっと、あわせるだけで、北投の午後の、あの、シックな空気が、自宅のリビングにも、うっすら、戻ってきます。
📍 施設情報
南豐天玥泉會館(ナンフォン ティエンユエチュエン カイカン/Grand View Resort Beitou)
🗺 台湾・台北市/北投温泉エリア
🚇 MRT新北投支線「新北投」駅から徒歩約3分
🏨 温泉ホテル併設の温浴施設/日帰り入浴利用可
💴 入浴料 休日800元(訪問時/2025年8月) ※平日料金・各種プランあり
🌫 浴場は地下フロア/裸に備え付けサンダルで階段移動
🎨 黒基調のシックな内装/照明は薄暗め/清潔感は台湾で断トツクラス
🔥 ドライサウナ:定員14人ほど/テレビなし/温度控えめ/じっくり蒸される派向け
💨 スチームサウナ:フィーバータイム時のみ立って回避が正解/それ以外はマイルド寄り
❄ 水風呂:1槽/体感15℃前後/ふちが滑りやすいので入水時要注意
🛋 ととのい椅子・ベッド:あるが混雑時は占領されがち/腰掛けは湯船・水風呂のフチで代替可
🌬 外気浴:なし
♨ 温泉:うっすら白濁/湯船広め(北投温泉の湯質)
🥤 ラウンジ:無料ドリンク(お茶/コーヒー/ジュース)+お菓子少々
🗓 訪問日:2025年8月31日/1回目の訪問
※料金・営業時間・サービス内容は現地公式サイトで最新情報をご確認ください
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