
もい。
プラハ編、いよいよ4軒目にしてラストです。
前記事の Sauna Spot を出た瞬間から、じつは、行き先は決まっていました。
Sauna Spotのすぐ隣、”日本ではほぼ見られない、隣り合わせの2軒サウナ”のもう1軒。
“隣に別の1軒がある”のを知りながら片方だけで帰るのは、正直、無理でした。
『Sauny Vltava』
店名の”Vltava”は、プラハを流れる川、ヴルタヴァ川(英語ではモルダウ川)のこと。
そう、この施設の主役は、川です。
料金:平日Multisport 240 CZK〜、シーズンパスもあり。

料金体系は、平日/土日祝、通常料金/Multisport会員、で分かれています。要点だけまとめておきます。
Multisport会員向けの割引率がかなり大きめ。
現地の常連さんが、Multisportカードを片手にサウナに通う姿が想像できる価格設定です。
シーズンパスがあるのも、”街のサウナ”として地元利用者を大事にしている証拠。
特に夏季パス5,999 CZKは、日本円で約48,000円ほど。夏の毎日サウナを考えれば、じゅうぶんに現実的な価格帯。
営業時間は、月〜日の12:00〜23:30。
面白いのが、水曜だけ10:00オープンで早く開いています。
“水曜早開き”は、プラハのサウナー諸氏の間では特別な曜日らしい。
日本の水曜サ活と一緒ですね。
2棟建ての施設と、大きな窓から見えるヴルタヴァ川(joki)。

受付を済ませて、館内へ。
この施設、面白いことに、機能ごとに2つの棟に分かれています。
1つ目の棟に、レセプション、更衣室、カフェなど。
2つ目の棟に、サウナ室と水風呂。
棟間の移動は、屋外を経由することになるので、真冬はここも寒さ対策が必要でした。
サウナは全部で4つ、温度帯は低いものから高いものまで、しっかりバラバラ。
この4つのなかで、頬がゆるんだのが、大きな窓のある横長のサウナ。
その窓の向こうに、フィンランド語で川を意味するjoki(ヨキ)、そのままヴルタヴァ川。
訪問した時間帯は、ちょうど、暮れゆく夕方。
うっすらオレンジ色の空と、ゆっくり流れる川面を眺めながら、ゆったりと汗をこぼす。
サ活にも「暮れゆく時間帯にヴルタヴァ川を眺めながらの極上のサウナタイム」と書きました。
書いた通り、この1セットだけで、この施設まで来た価値は、じゅうぶんにありました。
広大なpuutarha、凍った屋外プール、川ダイブ。

この施設のもう1つの主役が、屋外スペースです。
フィンランド語で、庭はpuutarha(プータルハ)。
Sauny Vltava のpuutarhaは、隣のSauna Spotより明らかに広く、屋外施設が充実しています。
屋外に、水風呂というより”プール”サイズの1槽。
そして、なんと、ヴルタヴァ川に直接ダイブすることもできる設計。
ただし、訪問した1月上旬のプラハは氷点下。
屋外プールは、しっかり凍っていました。
氷が張った状態でも、氷を割って入る猛者はいるはず、なのですが、僕は今回は見送りました。
足元が冷たすぎるので、サンダルは絶対に必須です。
もう1つ、この施設には、離れに一番大きなサウナ小屋があります。
セレモニー会場も兼ねているらしいのですが、訪問した時間帯は、まだオープンしていませんでした。
こちらのサウナは、プラハ市内で最大級の100人収容、劇場型の音響・照明設備を備えた本格ホールで、大規模セレモニーや国際イベントに使われるとのこと。オープン時間は、冬季(10〜4月)は平日17時から/週末13時から、夏季(5〜9月)は金〜日17時から、が基本ライン。冬季週末13時なら訪問時刻とも合わせやすいので、次回のリベンジ候補として、しっかり頭にメモしておきました。
2人体制で15分、本格的なチェコ流セレモニー。
お隣では体験できなかったセレモニーも、こちらではしっかり受けることができました。
体験したのは、30人ほど収容できる中型サウナで行われたセレモニー。
マスターが2人体制で、音楽に合わせて風を送るスタイル。
プログラムは15分ほど。
温度管理も見事で、なかなかいい風が来ていました。
プラハ編4軒を回った結論として、チェコのアウフグースはレベルが高い、というのは、はっきり言えます。
そして、お客さん達も、明らかに”セレモニー目当て”で来ている雰囲気。
チェコのサウナ文化の中で、セレモニーは、じつに大きな柱になっているようです。
隣のSauna Spot と、どちらを選ぶか?

Dvorce駅前に隣り合って建つ2軒、それぞれ回ってみた素直な感想として、”どちらを推すか”は、正直、決めきれません。
どちらも満足度は高いし、料金もほぼ一緒。
1つだけ言えるのは、”セレモニーの開始時間が違う”ので、自分の予定に合わせて時間を選ぶのがいちばん賢い、というくらいでしょうか。
時間に余裕があるなら、両方ハシゴが正解です(実際、僕がそうしたように)。
サ飯:プラハの人気店「Pork’s」で、Koleno(豚のすね肉ロースト)。

サウナを出て、次に狙って向かったのは、プラハで人気の1軒。
『Pork’s』
店名の通り、豚肉料理に特化した専門店。
注文したのは、迷わず、Koleno(コレノ)。
チェコの伝統料理で、豚のすね肉を、じっくり時間をかけてローストした、しっかり大きな1皿です。

運ばれてきたのは、想像を超える大きさ。
骨付きの豚すね肉が、大人の拳ほどのサイズで、皿にどん、と鎮座。
外側の皮は、こんがり、パリッパリの飴色。
ナイフを入れると、中の肉が、ほろりと骨から離れていきます。
ひと口に運ぶと、脂の甘みと、しっかりの塩気、そして、皮のパリパリ感が、口の中で三重奏。
横に添えられた、ホースラディッシュとマスタードを、ちょんと乗せて、味変も楽しめます。
そして、キンキンに冷えたピヴォを、あわせて1杯。
いや、足りないのでもう1杯。
プラハ編ラストのサウナめしとして、これ以上ないくらい”チェコらしい”1皿でした。
プラハ編4軒完走、これにてチェコサウナ了。

『Sauna Central Praha』(街の中心、初訪問向け)
『Infinit Sen』(郊外リゾート、大人の楽園)
『Sauna Spot』(Dvorce駅前2階建て、日常寄り)
『Sauny Vltava』(Dvorce駅前もう1軒、屋外+川ダイブ)
プラハ編4軒、無事に完走です。
4軒を通しての率直な感想として、”チェコのサウナ文化は、想像以上に成熟していた”、というのが結論。
特に、セレモニー(アウフグース)のクオリティは、どれもレベルが高く、しかも、それぞれ違う個性が立っていました。
男女混浴・基本全裸のスタイルは、日本人サウナーには最初戸惑うポイントかもしれませんが、実際に入ってみると、驚くほどナチュラルに馴染めます。
料金も、日本円換算では”円安すぎて割高”に感じますが、現地の物価感覚で言えば、じゅうぶんに適正な範囲。
プラハを訪れる機会があるサウナー諸氏には、4軒とも、それぞれの目的で、選ぶ価値がある1軒だとお伝えしたいです。
サウナ好きとしてはこのまま見過ごすわけにもいかないのでお隣からのハシゴ
コチラの方が敷地は広く屋外施設が充実してます
まぁ真冬は寒すぎるけど
外の水風呂も凍ってました暮れゆく時間帯にヴルタヴァ川を眺めながらの極上のサウナタイム
セレモニーも体験しましたがかなり本格的で良かったです
— Greippi(2026.01.06 1回目の訪問)
Sauny Vltava さんの様子は、YouTubeでもまとめています。よかったらどうぞ。
Pilsner Urquell と並ぶ、チェコビールもう1つの雄を、家の食卓で。
プラハ編1軒目の Sauna Central 記事で紹介した Pilsner Urquell、じつは、あれはチェコビールの片翼にすぎません。
Pilsner Urquell と並んでチェコを代表するもう1つのラガーが、Budweiser Budvar(バドワイザー・ブドヴァル/チェコ・ブドヴァル)。
アメリカの Budweiser とは別会社で、100年以上にわたって”Budweiser”という名前をめぐって商標紛争を続けている、チェコ原産の”本家” Budweiser です。
(この背景を知って飲むと、1杯の解像度が、じつに1段上がります。)
うっすら甘くて、しっかりホップの効いた王道ラガー。
Koleno のような濃厚な肉料理はもちろん、日本の食卓の何にでも合わせやすい、優等生ビール。
プラハでは口にする機会がなかったのですが、自宅で試してみたら、じっくりリピートしたくなる1本でした。
プラハ編4軒シリーズの締めとして、”Pilsner Urquell の対の1杯”を、そっと開けてみてください。
まとめ
Dvorce駅前に並ぶ2つのサウナのもう1軒。
広めの敷地内に複数のサウナ。
ヴルタヴァ川への入水も可能。
もちろんセレモニーもハイレベル。
おしゃれなカフェ空間でリラックス。
世界遺産の街の河辺でゆったりサウナ体験を。
ではまた。もいもい。
赤い方の飛行機JALさんはサウナ旅に特化したパッケージツアーもご用意しています。お得なプランもあるのでぜひ一度のぞいてみてください。
(プラハへは赤い翼直行便はないので、ヘルシンキやフランクフルト経由の乗り継ぎがおすすめです。)



コメント