02.01.2019
朝、スモーキーな香りで目が覚めた。
昨晩ホテルのサウナに入ったにもかかわらず
昨日のスモークサウナの余韻がまだ残っていた。
今日はタンペレに向かう。
ヘルシンキから片道約2時間の日帰り旅。
3つのサウナを巡る予定だ。
行きはバスで行くことにした。
フィンランドでは激安で有名な
「オンニバス」
片道8.7ユーロ。
直前だったのでこの価格だが
前もって予約しておけばもっと安い。
タンペレには昼過ぎに到着。
最初に訪れるのは
「カウピンオヤ・サウナ」
ネットでいろいろ調べてみたのだが日本語での情報はほとんどなかった。
グーグル先生によると
最寄りのバス停もやや離れた場所にあるため
初めから歩いて行くことにした。
タンペレの街はそれほど大きくない。
10分も歩けば市街地を抜け住宅地に。
さらにすすむとフィンランドらしい森の中へと入っていく。
やがて大きな湖が見えてきた。
その湖のほとりにこのサウナはある。
開店時間のだいぶ前に到着したけれど
すでに多くの人達で賑わっていた。
受付の恰幅のいい青年に
「サウナ!」
と告げると
「サウナは8ユーロだ。でもアヴァントはクローズだ。凍っているからね。」
と笑っていた。
ここは水着着用の男女兼用。
セーフティボックスはロッカー室にある。
サウナ室は扉の正面に巨大なサウナストーブがあり
その両脇にベンチが4段ずつ。
部屋自体も大きめで2~30人位は入れそう。
入口側がガラス張りなので昼間は明るい。
中に入りいつものように一番上の段に座った。
熱い。
めちゃくちゃ熱い。
大抵の熱さには耐えられると思っていたのだが
ここは無理。
すぐに1段下に座り直したがそれでも熱い。
ここはフィンランドでは珍しく温度計がついていた。
温度は約94°C
そのうえ絶えずロウリュをしているので
常に熱波が降り注いでくる。
爪先まで痛いのは初めての体験だった。
あまりの熱さに外に飛び出した。
すると閉鎖しているはずの湖に
みな普通に階段を降りて入っていた。
一応、ワイヤーで封鎖されてはいるものの
かまわすくぐり抜けている。
私も後に続いて階段を降りる。
とにかくこのほてった体を冷やしたかった。
温度計によると水温1.3°C。
しかし激アツのサウナと
連日のグルシンにだいぶ慣れてきていたので
それほど冷たくは感じなかった。
何度かサウナと湖を行き来しているうちに
もはや熱いのか冷たいのかよくわからなくなってしまった。
この日の外気温は-5.3°Cだったが
ほぼ裸で外のベンチに座っていても全然平気だった。
ぼーっとサウナを楽しむ人たちを眺めながら
わざわざここまで来て本当によかった
と心の中でつぶやいていた。
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