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01.01.2019
ヨーロッパのお正月は日本とはだいぶ趣が違う。
日本では元日が休みの中心。
ヨーロッパではクリスマスから続く長い休暇の最終日だ。
明日からは通常の日々に戻る。
今日は少し郊外まで足を伸ばそうと思っている。
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「クーシャルヴィ・スモークサウナ」
ハカニエミからは731または739番のバスで1時間弱。
バス停の目の前の公園の中にある。
「カフェ・クーシャルヴィ」で料金を支払いリストバンドをもらう。
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その後公園の奥へ進むとスモークサウナが見えてくる。
小さいのが2つと大きいのが1つ。
やや早い時間に行ったので大きい方のスモークサウナはまだ準備ができていない。
ご存知のようにスモークサウナは温まるまでに時間がかかるのだ。
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更衣室の場所がわからなかったので、
そばにいた男性に聞いてみた。
「こっちだよ」
そう言いながらわざわざ建物の前まで案内してくれた。
彼の顔はススで真っ黒だった。
きっと彼がスモークサウナの準備をしてくれているのだろう。
更衣室は大きい方のサウナの横にあった。
そこで水着に着替える。
ここは男女兼用だ。
ロッカーにはセーフティボックスもついているので貴重品はその中へ。
準備をととのえ
いざスモークサウナへ。
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扉を開け、中に入ろうとすると
「ヘイ」
と後ろから声をかけられた。
振り向くと来る時のバスで一緒だった青年が木の板を差し出していた。
スモークサウナの中はすすがすごいのでそのままベンチに座ると水着が真っ黒になってしまう。
そこで木の板をお尻の下に敷くのだ。
「キートス」
礼を言い、それを受け取り一緒にサウナに入った。
中はとても暗くどこにベンチがあるのか何人の人がいるのか最初は全くわからなかった。
青年の後について階段を登り彼の隣に座った。
「ここへは来たことあるの?」
「いや。今日が初めて。」
英語で少し話をしたがお互いシャイなのか
あまり会話は続かなかった。
サウナ室内はこれまで経験したフィンランドサウナの中では高温だった。
そこに絶えず定期的にロウリュをし続けるのでかなり熱い。
しかしその熱さがなんというか本当に心地よい。
サウナストーブからだけではなく
サウナ室全体からの熱に包まれているような感じ。
スモーキーな香りと相まってとにかく本当に心地よいのだ。
スモークサウナはフィンランドでは時に
「キングオブサウナ」と呼ばれる。
その意味は実際に体験しなければわからないだろう。
しかし、体験すれば必ずわかるはずだ。
しばらくスモークサウナを堪能していたが、
さすがに熱さに耐えきれず外に飛び出した。
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水風呂がわりの湖は20メートルほど先にある。
湖の一部が区切られプールのようになっている。
ちょうど25Mプールくらいの大きさ。
凍ってはいないものの限りなく0°Cに近い。
それでも泳いでいる人が結構いる。
私も入ってはみたが、あまりの冷たさにすぐに飛び出した。
冷たいというよりは痛い。
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外のベンチで休憩してみる。
しかし外気温も氷点下なのですぐに寒くて震えてくる。
寒さに耐えきれずサウナ室に逃げ込む。
そしてまた熱さに耐えきれず外に飛び出す。
これの繰り返し。
ととのっている暇などなかった。
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何回サウナと湖を行き来しただろう。
スモークサウナを堪能し、すっかり満足してしまった。
大きい方のスモークサウナがオープンするまで待っていようと思っていたが、
それは次回のお楽しみとしてとっておこう。
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バス停で帰りのバスを待っていると先程の青年も戻ってきた。
軽く会釈をし、また一緒のバスに乗り込んだ。
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