
もい。
2025年の大晦日を、タンペレのホテルで、静かに、越しました。
明けて、2026年、元旦。
昨日、6年ぶりに再訪した、あのラウハニエミの、耳の記憶を、そっと畳んで。
今日は、まだ、この街で、行ったことのない、公衆サウナに、行きたい気分でした。
タンペレ中心部のバス停から、市バスに、こっそり乗り込んで、東へ、約15分。
だんだん、街の顔が、住宅と、森と、湖と、に、置き換わっていきます。
下りたバス停から、雪道を、ちょんちょん、5分ほど。
森の向こう、ぽっかり、視界が開けて、静かな水面の岸に、木の小屋が、ひっそりと、たたずんでいました。
『Kaukajärven Sauna(カウカヤルヴィ・サウナ)』
2026年、僕の、いちばん最初の、ハジメマシテです。
Kaukajärvi、「遠くの湖」、という名前。

Kaukajärvi は、フィンランド語で、kauka(カウカ=遠い/遠く)と、järvi(湖)が、くっついた名前。
つまり、「遠くの、湖」。
タンペレの街の顔、ネシ湖の華やかさとは、また、少し、性格が、ちがいます。
市の中心部からは、じゅうぶんに、遠くて、その分、静か。
そして、そのすぐ岸に、この、公衆サウナが、ぽつん、と、建っています。
「ザ・フィンランド」と、あとで、サ活には、書きました。
たしかに、日本の観光ガイドで、大きく紹介されている感じは、あまりない、けれど、そのぶん、地元の人たちの、日常が、そのまま、湯気になって、立ちのぼっている、そういう1軒でした。
元旦の、更衣室での、小さな遭難。
受付で、料金を、素直に、支払って、中へ。
(昨日のラウハニエミの、「システムトラブルで先に入っちゃって」事件を思い出しつつ、今日は、無事に、決済、完了。)
そのまま、更衣室へ、進もうと、したのですが、目の前のドア、2枚の表記が、どちらも、フィン語だけ。
「えっと、こっちが、Miehet(男)? Naiset(女)?」
うっかり、女性側のドアを、開けそうになって、ふう、と、ぎりぎりで、思いとどまります。
2026年、元旦、しょっぱなから、国際遭難、を、まぬがれた瞬間でした。
無事に、男性側のドアに、たどり着くと、更衣室は、広々。
鍵付きのロッカーは、ありません。
貴重品入れも、たぶん、ありません。
ここでも、昨日のラウハニエミと、同じ、この国の空気に、身を預けます。
3つの、サウナ小屋。
ここの、面白いところは、サウナが、3つ、あるところ。
更衣室から、そのまま、内扉でつながっている、大きめの1室と、小さめの1室。
そして、外に出た、離れに、もうひとつ。
まず、大きな方の扉を、そっと、押します。
定員は、20人くらいだろうか、それなりに、広い箱の、正面に、巨大な、サウナストーブが、どん、と、鎮座しています。
そして、常連さんが、絶え間なく、桶いっぱいの水を、じゃばん、じゃばん、と。
これが、心地よいというよりは、正直、痛い。
耳と、鎖骨のあたりが、じん、と、悲鳴を上げます。
「あ、これは、昨日のラウハニエミの、続きみたいだな。」と、ひとりごと。
すこし逃げるように、小さめの1室へ。
定員10人くらい、少し落ちついた温度で、蒸気の当たり方が、ふう、と、やわらかい。
みなさん、ベンチで、のんびり、フィン語で、会話を楽しんでいます。
外国人としては、ちょっとだけ、身を小さくして、聞こえてくる音を、静かに、味わいます。
そして、扉を開けて、外へ。
雪の道を、ちょんちょん、と、渡って、離れの1軒へ。
中に入ると、熱さは、ちょうど、大と小の中間くらい。
そして、いちばん、大きな違いは、木の壁に、切り取られた、ちいさな窓。
その向こうに、Kaukajärvi の、静かな、水面。
サウナの中から、湖の景色を、そのまま、眺められる。
「あ、僕は、ここが、いちばん、好きかも。」
そう、素直に、思いました。
-10℃の桟橋と、湖のかけら。

離れの熱で、じゅうぶんに、体を、温めてから、湖へ、桟橋の道を、下ります。
道幅は、広めで、歩きやすい。
水面は、岸のすぐ近くは、うっすら、凍っていて、桟橋の先の、ある区画だけ、氷が、割られて、水が、露出しています。
足先を、ちょんと、入れると、いつもの、あの、じん、とした感覚。
肩まで、そろりと、沈めて、10、9、8、と、指を折って、また、桟橋に、こっそり、戻ります。
サウナ小屋の前の、木のベンチに、腰を下ろす。
気温は、−10℃。
目の前には、ずっと、見ていたい、素敵な景色。
でも、ずっと、見ていると、耳と、指の先が、じわり、じわり、と、限界に、近づいてくる。
このバランスの、絶妙な、忙しさ。
昨日の「そう、これが、冬のフィンランド。」を、今日は、ちょっと、静かな、バージョンで、もう一度、体で、確認しているような、そんな時間でした。
マッカラ、はじめての、焼き方。
今日は、もうひとつ、初めてのことに、挑戦、しました。
受付の、横の、共用のグリルで、makkara(マッカラ=フィンランドの、太めのソーセージ)を、焼いてみる。
これは、フィンランドのサウナの、いちばん定番の、ごちそう。
スーパーで、値引きされていた1袋を、適当に、掴んで、鞄に、忍ばせておきました。
パッケージにjuustoって、大きく書いてあった。
juustoってなんだっけ、と、思いつつ、グリルで、ゆっくり。
待って、待って、大きな一口。
うん、美味しい。
そして、中から、トロッと、コクのある何かが。
「あ、juustoってチーズだ」とやっと思い出しました。
(ただ、正直、チーズじゃなくても、じゅうぶんに、良かったかも。)
(でも、美味しかった。)
この施設のすぐ近くには、スーパーは、なさそうなので、街の中で、事前に、調達してから、来るのが、おすすめです。
もしかしたら、受付でも、売っているかもしれないのですが、そこは、行ってみて、確かめてみてください。
水は、館内の水道水で、じゅうぶんに、うまい。
フィンランドの水道水は、普通に、うまい、という、いつもの、うれしい確認も、一緒に、しました。
ココ、すごく、いいかも。
お客さんは、ほとんど、地元ローカルの方々。
聞こえてくるのは、フィン語だけ(たぶん)。
日本人含め、観光客には、まだ、あまり、知られていない、気がします。
でも、個人的には、かなり、おすすめ、なのです。
そんなに、混んでいないしね。
2026年の、いちばん最初の1軒として、この、静かで、地元の日常が、そのまま湯気になっている湖畔の場所を、選べたのは、うれしい偶然でした。
タンペレ中心部からバスで約15分
湖畔のサウナにハジメマシテ更衣室つながりのサウナ2つと離れにもうひとつ
ザ・フィンランドな風景と純粋にサウナを楽しむ
ローカルな人たちココ、すごくいいかも
— Greippi(2026.01.01 1回目の訪問)
Kaukajärven Saunaさんの様子はYouTubeでもまとめています。よかったらどうぞ。
湖畔の焚き火の記憶を、食卓にも。
初めての、マッカラ。
皮の、ぷりっとした音と、脂の、じゅっ、という返事。
帰国してから、家のコンロで、あの、太めのソーセージを、もう一度、焼きたくなります。
そんな夜のために、フィンランド風の、太めのマッカラ的なソーセージを、まとめてお取り寄せ。
細めのウインナーとは、また少しちがう、噛みごたえと、素直な塩気が、湖畔の焚き火の記憶を、しずかに、連れてきてくれます。
(チーズ入りは、お好みで。)
📍 施設情報
Kaukajärven Sauna(カウカヤルヴィ・サウナ)
🗺 Tampere, Finland / Kaukajärvi湖のほとり(市の東側)
🚌 アクセス:タンペレ中心部から市バスで約15分+徒歩数分
🔥 サウナ:3室(更衣室から内扉直結の大・小+外の離れ)
🔥 大サウナ:定員20人ほど/巨大ストーブ+絶えずロウリュ/アチアチ寄り
🔥 小サウナ:定員10人ほど/マイルドめ/会話を楽しむ地元感
🔥 離れサウナ:中間温度/窓から湖畔ビュー/おすすめ席
🌊 湖:Kaukajärvi/冬は一部凍結、桟橋先で入水可
🔑 ロッカー:一般ロッカーは鍵なし/貴重品入れは基本なし
🚻 更衣室表記はフィン語のみ ※Miehet=男性/Naiset=女性
🚰 館内水道水は飲用可(普通にうまい)
🌭 マッカラ焼き用スペースあり/近くにスーパーはないので街中で調達推奨
🗓 訪問日:2026年1月1日/初訪問
※営業時間・料金・イベントは公式サイトで最新情報をご確認ください
赤い方の飛行機JALさんはサウナ旅に特化したパッケージツアーもご用意しています。お得なプランもあるのでぜひ一度のぞいてみてください。




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