ロウリュ?リョウリュウ?

かつての「フリット」or「グーリット」、最近だと「エムバペ」or「ムバッペ」などフットボール界隈ではしばしば論争になる外国語のカタカナ表記。サウナ界にも本来カタカナで表記するのが難しいはずの有名な言葉がある。

LÖYLY

一般的には「ロウリュ」もしくは「ロウリュウ」。今はなきサウナトーホーでは「リョウリュウ」と表記されていた。

このフィンランド語の「Ö」は日本語の「オ」と「エ」の中間ぐらいの音で「オ」の口の形で「エ」と発音する(またはその逆で「エ」の口で「オ」)らしい。

ムズカシイ…。

Löylyの場合さらに「Y」というコレまた日本語にはない母音が続く。こちらは「ウ」の口で「イ」と発音するらしい。

めっちゃムズカシイ…。

おそらく正確にカタカナで表記することは不可能だろう。まあ冒頭の人物名を含め、外国語をカタカナで正確に表現しようとすること自体にだいぶ無理があるとは思うのだが。

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元来フィンランド語の「Löyly」はサウナ室で浴びる蒸気をつくり出す行為のこと、あるいは蒸気そのものを指す言葉だそう。しかもサウナ内で湧き上がる蒸気のみに使われるとても限定的な言葉らしい。(それ以外の蒸気は「Höyly」)

そんな言葉が日本にやってきて「ロウリュ」となりサウナストーンに水を掛けさらにそれを扇いで熱波を浴びせるところまでを表現する言葉へと変化してきている。超情報化社会とも言われるこの時代でもイタリアには無いはずの「ナポリタン」が広まっていった昭和の頃と中身はそんなに変わっていないのかもしれない。

「ロウリュ」は「Löyly」から生まれた言葉ではあるが、今ではもう別の意味合いを持った新しい日本語として認識した方がいいのかもしれない。本来の意味で使いたい場合は「Löyly」と正しく発音することにしよう。ムズカシイけど練習すればきっとできるはず。

最後に正しい発音の「Löyly」を載せておきます。

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