『クリエイティブサウナの国ニッポン』を読んでみた

もい。

今回はコチラの本を勝手に愛でてみたいと思います。

題名クリエイティブサウナの国ニッポン
著者こばやしあやな
出版社   学芸出版社
出版日2021.12.20
定価本体2500円+税

こばやしあやな

著者はフィンランド中部・ユヴァスキュラ在住

「Suomiのおかん」ことサウナ文化研究家のこばやしあやなさん。

日本、フィンランドだけでなく世界中のサウナ・温浴施設について調査・研究をなさっています。

私は「フィンツアー」主催であやなさんがガイド役をつとめた「フィンランドヴァーチャルツアー」に何度か参加しましたが

あやなさんはサウナだけでなく建築・音楽・言語などなど多方面にたいへん造詣が深く、とても学びの多い楽しい時間でした。

ちなみにサルミアッキは嫌いみたいです。

Suomi=フィンランド(フィンランド語)

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『公衆サウナの国フィンランド』

あやなさんの前著『公衆サウナの国フィンランド』では

フィンランドの公衆浴場について,その歴史や文化的・社会的意義などを日本との比較を織り交ぜながら解説。

いくつかの施設を具体的に紹介しつつ、フィンランドの公衆浴場の現状や未来への展望について書かれています。

私も出版されたばかりのこの本を携えてヘルシンキとタンペレにサ旅で行きましたが、おかげで素晴らしい体験ができました。

『クリエイティブサウナの国ニッポン』

『クリエイティブサウナの国ニッポン』はもともと『公衆サウナの国フィンランド』のフィンランド版つまりフィンランドの人たちに日本のサウナを紹介する本を作りたいということでフィンランド語で執筆を始められたそう。

それが日本人にとっても面白い内容だろうということで日本で先に出版されることになったそうです。

本著では日本のサウナがいかにクリエイティブであるかについて4つのキーワードを用いて解説されています。

4つのキーワード
  • 『こだわり』  湯らっくす、黄金湯など
  • 『歴史』    古くからある蒸気浴文化について
  • 『産業化』   女性市場の開拓、アウトドア産業への参入など
  • 『プロ愛好家』 タナカカツキ大使、サウナイキタイなど

それぞれのキーワードについて具体的な事例を取り上げ、丁寧に紹介しています。

日本人としての視点とフィンランド在住者としての外からの視点。

2つの視点を持つ著者ならではの分析と解説がなされています。

その点において一般のサウナ施設紹介本とは一線を画すものとなっています。

サウナがブームだと言われている昨今、このムーブメントが一過性のものなのか?

はたまた文化として定着していけるのか?またそのために必要なものは何なのか?

といった今後の展望についても「サウナ文化研究家」としての著者の考えが示されています。

そこそこ立派なお値段ではありますが読んでみるべき良著だと思います。

近い将来、フィンランド語での出版がなされ、その本を手に日本のサウナを訪れるフィンランド人が現れること期待して待ちたいと思います。

では。もいもい。

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