『天宿の杜 桂月』

もい。

山口の山あいに、隠れた一軒。

2023年6月、山口・美祢市美東町。

『天宿の杜 桂月』

カッタの湯で価格破壊にやられたあと、レンタカーで内陸へ。
カルスト台地で有名な美祢(みね)市、その奥のほうの真名集落。
道が細くなって、田んぼと杉林のあいだから、すっと現れる、和風の建物。
入口の壁には、星の模様の和紙風プリント。
墨で「天宿の杜 桂月」、ローマ字で「Tenjuku no Mori KEIGETSU」。
横の貼り紙には、ぽつんと一行、「本日の入浴は十五時からです」。
そもそもは高級旅館の、ひっそり開いた立ち寄り湯。
日帰りサウナーが踏み込むには、ちょっと背筋が伸びる、佇まい。

副題は、フィン語からひとつ、いただく。
hiljaisuus(ヒルヤイスース=静寂・静けさ)。
ここは、雨音だけ、聞こえる。


サ旅費

🗺 山口県美祢市美東町真名1071 / 📞 08396-5-0088
🕐 立ち寄り入浴:平日 15:00〜20:00/土日祝 12:00〜20:00(最終受付 19:00)
🏨 定休日なし/元高級旅館の立ち寄り入浴
💴 大人 1,800円 / 子供(4〜12歳)1,100円 / 3歳以下 無料

※ 料金・営業時間は訪問時(2023年6月)のものです。最新情報は施設へご確認ください。

サ旅メシは、桂月から空港に戻る途中、宇部の老舗で。

『一久(いちきゅう)』。
宇部ラーメンと言えば、まず名前が出てくる、地元の名店。
龍の絵が入った白い丼に、白濁した豚骨スープが、なみなみ。
こんもり盛られた、青いねぎ。
くたっと煮こまれた、メンマ。
そして、薄切りのチャーシューが、3枚。
スープを、れんげで一口。
ぐっと濃いんだけど、しつこくはない。
博多というよりは、もうちょっと、もったり。
正直に書くと、これ、久留米ラーメンっぽい。
あとで調べたら、宇部ラーメンの源流に、久留米系の白濁豚骨があるらしい。
納得。
湯あがりの体に、白濁スープと、刻みねぎ。
山口の旅は、こうやって、麺で締まる。


サウナ

のれんをくぐると、奥に、もう一枚。

濃紺ののれんに、白い字で「殿方の湯 ひこ星」。
桂月、ひこ星。
建物の名前から、湯の名前まで、ぜんぶ夜空。
この時点で、もう、雰囲気は完全に勝ち。

Good point 👍

  • 由緒正しきたたずまい そもそもは高級旅館だけあって、建物も、受付の対応も、ばっちりととのえられている 日帰り温泉とは、ひと味違うクラス感
  • サウナ室 九州のあの超有名サウナを、ふと思い出させる木の質感 デザインの話はさておき、セルフロウリュで、好みの強さに合わせられる、まっすぐなフィンランドスタイル
  • 楽園ベイベー 露天スペースに、サウナ、水風呂、温泉、ととのい椅子、そして山の風景 これ、ぜんぶ揃っているのは、もう、パラダイス
  • 圧倒的静寂 この日、聞こえたのは雨音だけ サウナの中も、外気浴も、しんと静か 雨と、ロウリュの、はぜる音だけが、世界のすべて
  • サウナ上がりの1杯 脱衣所に置いてある、サービスの自家製(?)ジュースが、めちゃくちゃ美味い もはや、買って帰りたいレベル

裸になって、湯殿へ。

サウナ室、フィンランド式。

木の壁が、ほんのり茶色に焼けている、新しすぎず古すぎず、ちょうどいい年季。
真ん中に、サウナストーン。
柄杓で、ぱしゃっ。
じゅわぁぁ、と石が鳴って、湿った熱が、ふわっと上がる。
このロウリュの音だけで、料金の半分は、もう回収。

水風呂、しっかり冷たい。

そして、外気浴、露天。

雨が、しとしと、降っている。
椅子に、すとんと座って、屋根の下から、空を見る。
山の稜線が、にじむ。
遠くで、葉っぱを叩く雨音。
近くで、屋根の樋を流れる雨音。
聞こえるのは、それだけ。
人の声、車の音、館内放送、ぜんぶ、ない。
これが、hiljaisuus。
お金を払う価値が、ちゃんと、ある静けさ。

湯あがりに、脱衣所のジュース。

これが、噂の自家製(?)。
甘くて、酸っぱくて、果物の匂いが、ぐんとくる。
冷蔵庫のなかで、ひとり、にこっとしてしまう。
本当に、買って帰りたい。
言いたいことは、ぜんぶ、ここに集約。


「ロウリュの音」と「雨音」だけ。
これが、hiljaisuus。
山口の山あいに、ひっそり。


まとめ

山口県美祢市美東町真名の『天宿の杜 桂月』。
立ち寄り入浴は平日15:00〜20:00、土日祝12:00〜20:00、最終受付19:00、定休日なし。
入浴は大人1,800円、子供1,100円。
元高級旅館の佇まい、セルフロウリュのサウナ、露天の楽園、自家製(?)ジュース、そして雨音だけの静寂。
山あいに隠れている、ちょっと贅沢な、ご褒美の一軒。

朝、宇部空港でレンタカー。
昼、カッタの湯で、サ食一気に980円。
夕方、桂月で、雨の露天と、フィンランド式ロウリュ。
締めは、一久の宇部ラーメン。
山口は、ぜんぶ、味が濃い。

では。もいもい。


📍 施設情報

天宿の杜 桂月(てんじゅくのもり けいげつ)

🗺 山口県美祢市美東町真名1071 / 📞 08396-5-0088

🕐 立ち寄り入浴:平日 15:00〜20:00/土日祝 12:00〜20:00(最終受付 19:00)/定休日なし

💴 大人 1,800円/子供(4〜12歳)1,100円/3歳以下無料 ※訪問時(2023年6月)の料金

🏨 元高級旅館の佇まい/立ち寄り入浴可

🔥 セルフロウリュのフィンランド式サウナ室

❄ 露天エリアにサウナ・水風呂・温泉・ととのい椅子(楽園構成)

🌧 圧倒的静寂(聞こえるのは雨音とロウリュの音だけ)

🥤 脱衣所の自家製(?)ジュースが絶品(買って帰りたいレベル)

🍜 サ旅メシは帰り道に『一久』の宇部ラーメン(白濁豚骨/久留米系の流れを汲む山口の老舗)


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