ノスタルジックサウナ巡礼① 〜大垣サウナ〜

細川茂樹と棚橋弘至を産んだ町・大垣市。

地下水が豊富で「水の都」の異名を持つ岐阜県第2の都市に

そのサウナはある。

大垣サウナ

施設名大垣サウナ
営業時間11:00~24:00(日〜金曜日)
土曜日はオールナイト
日曜朝風呂 06:00~9:00
入浴料1700円
21:00以降 1100円
日曜朝風呂 1000円
土曜オールナイトは800円追加
定休日なし(元日休み)
アクセスJR大垣駅から徒歩25分
名阪近鉄バス「三塚町」から徒歩4分

創業は1966年(昭和41年)。

先代の社長・岡田正国さんと妻・昌子さんの二人三脚で歩んできた。

正国さんが亡くなられてからは昌子さんが社長となり

今や大人気の名物支配人「トオルちゃん」こと林亨さんとスタッフの皆さんで

56年目の今日も元日以外は休まず営業を続けている。

昌子社長は常連さんやスタッフさんからは「ママ」と呼ばれ皆に親しまれている。

今回訪れたのはとある平日の11時過ぎ。

初めての訪問でやや戸惑っていると

「初めて?」

とフロントのお母さんが声をかけてくれた。

「はい」

と答えると優しく説明をしてくれた後

「来てくれてありがとう。ゆっくりしていってね」

と言ってもらえた。

なんだがもうそれだけでココへ来て本当によかったなと感激してしまった。

レトロな内装の館内。

古き良きサウナではお決まりの細長のロッカー。

そのロッカーの上に整然と並べられたタオル。

超高温・昭和ストロングストロングスタイルのサウナ室。

含蓄深い「われらサウナ人」の文言。

大垣の地下水を汲み上げた奇跡の水風呂。

肉厚の絶品・豚ロース生姜焼き。

落ち着いた雰囲気のリクライニングルーム。

どれもこれも動画や写真で何度も見ては憧れていた光景。

私はそれを今、実際に体験している。

長年営業を続け、今なお人々を温め続ける施設に

実際に身を置き体感できるということは

本当に幸せなことだ。

われらサウナ人

サウナは自然を愛する人に好まれている。
サウナには野趣があるような気がする。
サウナに入ると旅情を感じるときもある。
なぜか仕事のできる人に好まれている。
サウナは明日を考える人に向いている。
サウナは人生を楽しむためにある。
しかしサウナに入ったからと云って
いばる人はひとりもいない。

日本の西側でしばしば見かけるサウナパンツ。

ちょうど東西の境目に位置する『大垣サウナ』でも用意されている。

東日本の人間にとってはやや扱いにとまどうこのアイテムだが

私の滞在中、9割方地元の常連さんと見受けられる中で

着用率は3割ほど。はかない派が多数のようだった。

それにしてもこの圧倒的な居心地の良さはなんなんだろう。

間違いなくこれは一朝一夕でできるものではない。

先代の社長正国さんやママやトオルちゃんや

スタッフの皆さんが毎日コツコツと積み上げてきたものの結晶なのだろう。

そしてそこに通う人々もまたその良き雰囲気を感じて良き客であろうとする。

そうして『大垣サウナ』にかかわる全ての人たちが長年かけて作り上げてきた奇跡の施設

それが現在の『大垣サウナ』なのだろう。

帰りには大垣駅までママに送っていただいた。

噂には聞いていたけれど本当に社長さん自ら運転して送迎していただけるとは。

素晴らしいホスピタリティに感謝しかない。

大垣サウナ』は心も体も温まるどこまでも優しい施設だった。

「ノスタルジックサウナ巡礼」の一番最初に『大垣サウナ』を訪れることは決めていたのだけど

それは間違いのない選択だったと思う。

全施設の入浴券のついたチケットブックをなぜか家に忘れてきてしまったので

全ての施設を訪れた後、もう一度『大垣サウナ』を訪れたいと思う。

この素晴らしい「ノスタルジックサウナ巡礼」の旅の終着地として。

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