
もい。
昨日、黒部の湯屋FROBAKKAで、やまびこと、あなぐらと、土管の水風呂を、じゅうぶんに、味わったあと。
そのまま、御宿野乃・富山に、こっそり戻って、大浴場で、身体を、ふう、と、ほどきました。
(御宿野乃・全店制覇の旅、富山編の、宿の話は、別の記事で、公開しています。)

そして、月曜日の朝。
チェックアウトして、総曲輪で、美味しいお寿司を食べて。
そのまま、バスで、少し東の、山室というエリアへ。
青い空に、赤い、山型のロゴが、どん、と、突き刺さっている、大きな看板が、遠くから、目に、飛びこんできました。
『スパアルプス』
ここは、2回目の再訪。
以前に一度、うれしく、お世話になったことのある、1軒です。
「北陸サウナの聖地」——pyhä、な看板の下で。

ロッカールームの隅に、白い、のぼり旗が、まっすぐ、立っていました。
赤い、太い、筆文字で、「北陸 サウナの聖地」。
自称ではあるのですが、この看板を、あちらこちらのサウナー諸氏が、素直にうなずいて、こっそり肯定している、というのが、いちばんの見どころです。
フィンランド語で、聖なる、は、pyhä(ピュハ)。
北陸の水と、24時間の湯気と、地元の常連さんの、日常が、ここに、ちゃんと、pyhäとしての気配で、たまっている、そういう1軒です。
営業時間は、24時間。
定休日、なし。
入館料は、通常が、男性1,900円/女性1,600円、3時間コースが、男女ともに1,300円ほか。
そして、そのまま、宿泊まで、してしまえるコースもある、というのが、地味に、うれしい選択肢。
「サウナ入って、お酒でも飲んだら、もう、帰りたくないですよね?」と、こちらの気持ちが、読まれちゃってる感じは、嫌いじゃないです。
心地よいサウナ室、温度と湿度の、絶妙なバランス。
まず、大浴場のサウナ室へ。
派手な演出は、ありません。
テレビの音も、必要以上のBGMも、なし。
けれど、扉を、そっと閉めて、ベンチに、身を沈めた瞬間、「あ、これは、ちょうど、いい。」と、素直に、うなずけます。
熱すぎず、ぬるすぎず、湿度は、しっかり、寄り添って、汗が、まっすぐ、こぼれてくる、そういう1室。
奇をてらったギミックは、ない。
ないのだけれど、いちばん大事な、温度と湿度の、その一点の勝負に、しっかり、勝ちにきている。
そういう、静かな、実力の1室でした。
主役は、水。アルプスの、kaivo、掛け流しの、大きな贅沢。

そして、この施設の、本当の主役、水風呂です。
大きめのメインが、1槽と、小さめのバイブラが、1槽。
どちらも、アルプスの天然水を、掛け流しで、ざぶざぶと、注ぎ続けています。
足先を、ちょんと、入れて、身を沈めた瞬間、頬が、ふう、と、ゆるみました。
温度そのものは、たぶん、そんなに、極端な数字ではない、はず。
なのに、体感の、あの、まっすぐな、丸っこい冷たさ。
言葉にすると、うすっぺらくなるので、なるべく、大袈裟にはしたくないのですが、この、肌当たりの、まろやかな冷たさは、正直、ちょっと、笑ってしまうくらい、他とちがいます。
掛け流しの、kaivo(カイヴォ=井戸)の、まさに、そのまま。
そして、この施設が、素晴らしいのが、その、同じ水を、ちゃんと、飲めるようにしてくれていることです。
水風呂につかりながら、同じ水が、ガブガブ飲めちゃう。
サウナ上がりの、乾いた喉に、水そのものの、透き通った味が、しみわたります。
これは、正直、ちょっと、贅沢がすぎます。
サ活の勢いと、「みんな違って、みんないい」の、但し書き。
あまりの水の贅沢さに、勢い余って、この日のサ活には、僕は、こんなことを、書きました。
「いっそ、日本全国、すべての施設が、この水だったら、いいのにな。」
これは、あの水風呂の中で、頬をゆるめた瞬間の、口から、ぽろっと、こぼれた、うれしい、大袈裟。
でも、書いてから、しばらくして、ちょっと、後悔しました。
なぜなら、僕の、基本のスタンスは、「みんな違って、みんないい」の側だからです。
街の、水道水のままの、あの、素朴な水風呂の1軒にも、その1軒だけの、うれしい表情がある。
地下水を、ちょっと冷やして流している、地方の温泉銭湯にも、その温度の、その季節の、うれしい顔がある。
どれかを、絶対に上、と決めてしまう、あの窮屈さからは、なるべく逃げていたい、と、いつも、思っています。
それでも、この日、スパアルプスの水風呂に、身を沈めた瞬間だけは、あの但し書きを、ちょっとだけ、隅に、置かせてもらいました。
そのくらい、この水は、記憶に、じゅうぶんに、まっすぐ、残ります。
アルプス食堂、いかの墨作りと、ビールと、おとなの味。

じゅうぶんに、身も心も、あたためたあと、館内の「アルプス食堂」へ。
富山の名物と、王道のサウナめしが、幅広く、ならんでいます。
日替わりメニューも、しっかり、充実。
迷った結果、僕が選んだのは、生ビールと、あて、いかの墨作り。
運ばれてきたのは、白い、花のようなかたちの小鉢に、黒く、つやつや光る、いかの墨作り。
ひとつまみ、口に運ぶと、いか墨の、じん、と、深いところに刺さるうまみ。
そして、しっかり、塩気と、苦味と、静かな熟成のニュアンス。
そのあとで、ジョッキを、ぐいっと。
「うん、これは、おとなの味。」
アルプスの水と、富山湾のいかの、静かなコラボの、ちょいと、贅沢な、日中の1杯でした。
富山に来たなら、ね
いっそ日本全国すべての施設が
この水だったらいいのにな
— Greippi(2026.03.23 2回目の訪問)
スパアルプスさんの様子はYouTubeでもまとめています。よかったらどうぞ。
富山湾の、おとなの味の記憶を、食卓にも。
富山の味といえば、ほたるいかも忘れてはなりません。
生や沖漬けもいいけれど、素干しにしたほたるいかの旨みも、また格別。
冷酒に合わせても、ちょっとお燗の日本酒でも。
おとなの味の、しずかな1皿が、富山の水の記憶を、そっと、自宅にも、連れてきてくれます。
📍 施設情報
スパアルプス ※自称「北陸サウナの聖地」
🗺 富山県富山市山室292-1
📞 076-491-5510
🕐 24時間営業
🗓 定休日 なし
💴 通常(4:00〜翌1:00)男性1,900円/女性1,600円
💴 3時間コース(4:00〜21:00)男女ともに 1,300円ほか各種
🔥 サウナ室:温度と湿度のバランスが絶妙/熱すぎずぬるすぎず心地よく汗がかける設計
❄ 水風呂:アルプスの天然水を掛け流し/大きめのメイン槽+小さめのバイブラ槽
🥤 天然水飲み放題:水風呂と同じ水がそのまま飲める
🍚 館内「アルプス食堂」:富山名物+サ飯定番+日替わりメニュー
🛏 宿泊コースあり/サウナ後にそのまま滞在可能
🗓 訪問日:2026年3月23日(月曜日)/2回目の再訪
※料金・営業時間・宿泊プランは公式サイトで最新情報をご確認ください
赤い方の飛行機JALさんはサウナ旅に特化したパッケージツアーもご用意しています。お得なプランもあるのでぜひ一度のぞいてみてください。
(帰りも、もちろん、小松空港から、赤い翼で。)




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