ノスタルジックサウナ巡礼③ 〜久慈サウナ〜

岩手県・久慈市。

朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地としてご存知の方も多いだろう。

そのドラマの中で「北三陸観光協会」が入っていた駅前デパート。

そこから地下道を通った駅の反対側に

はるか昭和の時代から人々を温め続けてきたサウナがある。

施設名久慈サウナ
営業時間14:00~22:00
入浴料タオル付き 1000円
タオルなし 600円
定休日年中無休
アクセスJR・三陸鉄道「久慈駅」から徒歩3分

創業は1975年(昭和50年)。

1981年に現在の場所に移転してきたそうだ。

小さなエレベーターで4階へ。

味のある扉を開けるとおかみさんが笑顔で出迎えてくれた。

古いながらも味のある館内。

脱衣所のロッカーにも長い歴史を感じる。

浴室内はカランと温浴・冷浴の2つの浴槽。奥にサウナ室。

整然と並べられた洗面器が印象的だ。

サウナへと続く趣のある扉を開ける。

高温。湿度低めの「ザ・昭和」のストロングスタイル。

鎮座しているサウナストーブは『ノスタルジックサウナ写真集』の表紙を飾っていたあのストーブだ。

重厚な雰囲気のストーブを眺めながらジリジリと焼かれていると遥か昔の時代にタイムスリップしたかのような気分になってしまう。

地下水掛け流しの水風呂は肌触りがなめらか。

ととのい椅子などという洒落たものはないが、浴槽のフチに腰掛け少し窓を開けるとひんやりとした北三陸の風がなんともいえず心地よかった。

いい感じにくたびれたガウンを羽織りロビーへ。

ここではお水や麦茶などが自由にいただける。

この日は常連さんの差し入れと思われるリンゴも並んでいた。

アットホームな雰囲気。

開店間際の時間帯でほぼ皆さん顔見知りのようだったが、

私のような見慣れないよそ者にもさりげなく気を遣っていただき快適に過ごすことができた。

天井のシャンデリアをながめながらリクライニングチェアに身をゆだねる。

時折聞こえてくる東北訛りの会話がどこか懐かしく感じられた。

再び小さなエレベーターに乗ってこの素晴らしい『久慈サウナ』を後にする。

おかみさんのひかえめな優しい笑顔に見送られながら。

コメント

タイトルとURLをコピーしました