
もい。
今回の目的地は“地獄”。
『寒の地獄温泉』
大分・九重の山奥に、しずかに湧いている霊泉。
サウナ好き・冷泉好きの間では伝説的な1軒として有名でした。
“いつか必ず”と、ずっと思い続けていた場所に、ようやくたどり着くことができました。
別府駅前から、やまなみハイウェイを90分

アクセスはなかなか大変です。
野乃・別府滞在のあと、駅前でレンタカーを借りて、そこから、やまなみハイウェイを北西へ。
所要時間、約1時間30分。
とはいえ、この道は素晴らしい景色の連続だっので、それほど苦痛ではありませんでした。
由布岳やくじゅう連山の雄大な山々をフロントガラスいっぱいに眺めながらのドライブは、それ自体が旅のうれしい時間。
(大分県内とはいえ熊本と近いエリアなので数日前の地震の影響を少し気にしていたのですが、幸いこちらの施設は無事とのこと。)
一応、事前予約を入れてから伺いましたが、到着したのは予約時刻の30分ほど前。
受付の方から、“空いているのでどーぞ”との一言をいただけて、ちょっと早めに利用開始できました。
水着着用・男女共用の“日帰り冷泉サウナ”

施設のスタイルは、水着着用の男女共用。
水着は販売品が若干数あるとのことですが、レンタルはないので、自前で持って行ったほうがいいでしょう。
更衣室にはかごしかないため、貴重品がある場合は受付横のロッカーへ。
施設内は、サンダルまたは下駄を着用。
どちらも無料で貸し出してくれます。
サウナ室:ハルビア薪ストーブ、110℃、スタッフのロウリュ

コチラの主役は冷戦ですが、まずはサウナから。
ベンチは2段、詰めても8人が精一杯というそれほど大きくはない箱。
その中央にハルビアの薪ストーブがしっかり鎮座しています。
サウナストーンが2段になっている、あのストーブ。
部屋の上部に設置してある温度計は110℃付近を指しています。
数字だけ見るとかなり熱そうですが、座ってしまえば、耐えられないほどの熱さではありません。
薪サウナ特有のまろやかで質のよい熱。
定期的に、スタッフさんが薪をくべにサウナ室へ入って来ます。
そのついでに1杯、しっかりロウリュ。
アチアチの蒸気がすぐに部屋を満たします。
ここでは脇役のはずのサウナですが、かなり本格的。
ちなみに、セルフでのロウリュは不可、特に冷泉の水をストーブに掛けるのは厳禁とのこと。
霊泉10m×2m、硫黄の香り、15℃

10分ちょっと、しっかり体をあたためたら、いよいよこの施設のメインディッシュ。
“寒の地獄”自慢の霊泉へ。
大きさは、10m×2m ほど。
中を覗くと、底には石がごろごろ転がっています。
上からのかけ流しは、見た感じ確認できないので、おそらく、底からしずかに湧いているのだろうと推測。
体を沈めると、まず、強めの硫黄の香りが鼻を抜けます。
“普通の水風呂ではない”という実感が、この時点で強く感じられます。
手元の温度計で測定すると水温は15℃。
数字としてはまあまあ冷たいのですが、体感的には、それだけでは説明できない、不思議な感覚を覚えました。
普段の僕は、水風呂にそこまで長居するタイプではありません。
長くても1分くらい、というのが通常モード。
ところが、この霊泉には“長く沈んでいたい”と思わせるだけのオーラがありました。
そのまま2分、3分、とじっくり身を委ねてみます。
すると、不思議なことに“冷たい”という感覚が、次第に薄れていきました。
代わりに、頭の芯が、しっかりクリアに、スッキリと澄んでくる。
今までに経験したことのない独特の感覚。
これが、この霊泉特有のパワーなのかは分かりませんが、それを認めざるを得ないような圧倒的な体験でした。
(じつはこのあと、いつもの施設のいつもの水風呂で長めに浸かってみたのですが、最後までずっと冷たいままでした。)
“ありがたい”飲泉

この霊泉、じつは飲むこともできます。
硫黄の香りがしっかりする水を口に含むのは、僕としてはなかなか珍しい経験。
正直“おいしい”という言葉より“ありがたい”という言葉がしっくり来ました。
胃腸に良い効果がある、との案内もあり、サウナと霊泉の合間に数口。
霊泉のパワーを体の内側からも、外側からも、ありがたくいただきました。
外気浴、そして余韻

ととのい椅子やインフィニティチェアも、しっかり用意されています。
いつものサウナであれば、そこは“ととのう場所”なのですが、ここでは“霊泉の余韻をじっくり味わう場所”というトーン。
霊泉からいただいたパワーをしっかり自分の中に蓄積する時間、そんなイメージ。
ここは、標高1,100m。
別府の街中とは明らかに違う涼やかな風が、ここちよく流れていきます。
ここまでの長い道のり、旅の疲れ、その他もろもろの考え事は、気がつけばすべてどこかへ行ってしまい、ただ霊泉の余韻だけがしずかに残っていました。
サウナは後付け

そもそも、ここにサウナができたのはわりと最近。
それまでの長い長い年月、冷泉だけで多くの人々を惹きつけてきた歴史があります。
“サウナがなくても成り立ってきた冷泉”という事実。
そこに素晴らしいサウナが加わって、あの不思議なパワーを、より進化した形で味わえるようになった、というのは、僕のようなサウナ好きにとっては大変うれしい出来事。
先人たちが守ってきた霊泉に最大限の敬意を払いながら、2時間じっくり堪能させていただきました。
ちなみに、サウナ室の隣には40℃くらいの採暖室も用意されています。
サウナの熱さが苦手な方でも、この採暖室と組み合わせればしっかり霊泉を楽しめる、というやさしい設計にもなっています。
念願の地獄へようやくたどり着いた
霊泉のパワーをしっかりじっくりいただきました今までにない不思議な感覚
— Greippi(2026.07.30 1回目の訪問)
御宿野乃・別府での宿泊の様子は、YouTubeで公開しています。よかったらどうぞ。
男女共用サウナ。
近頃急増中の、水着で男女共用サウナ。
サウナーにとって、サウナ用の水着はもはやマストアイテムです。
まとめ

『寒の地獄温泉』さん。
別府から約1時間半。
車がほぼ必須の立地ながら、死ぬまでに一度は体験したい不思議な霊泉です。
大分を訪れたら『寒の地獄温泉』。
覚えておいてほしい。
ではまた。もいもい。
赤い方の飛行機JALさんはサウナ旅に特化したパッケージツアーもご用意しています。お得なプランもあるのでぜひ一度のぞいてみてください。
(大分IN・別府拠点のレンタカー旅として、やまなみハイウェイ経由の寒の地獄温泉日帰りは、じつに贅沢な組み立て。空港からのアクセスは大分空港が便利、約2〜2.5時間で九重の霊泉へたどり着けます。)



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